本が読みたい!そんな時に薦めたい一冊!
恩田陸(おんだ りく)
小説はあまり読まない私ですが、この方の作品は面白くて、読書したいと思った時は、とりあえず、この方の作品から探します。
おすすめするポイント!読みやすさ
情景描写がとても上手いです。人物一人とっても、肌色、瞳の色、体躯とスッと入ってきます。その為、作品に入りやすく色んな想像(妄想)が膨らみます。
作品紹介
夜の底は柔らかな幻
上下巻で構成されています。タイトルが詩のようで、堅苦しそうですが、中身はグロテスクなサスペンスでドキドキしながら読める作品です。恩田陸さんの作品はタイトルからはなかなか中身が想像しにくい。
?どんなストーリー? あらすじ
舞台は日本。その中に独立国家・途鎖(とさ)国と呼ばれる国が存在した。そこへ入国するには、IDチップとビザが必要であるが、主人公・有本実邦(ありもと みく)は偽造ID/パスポートで密入国しようとしていた。
途鎖国では”イロ”(在色者)と呼ばれる特殊能力を持っている人間が多く存在し、途鎖の山奥”フチ”では頂点に”ソク”が。闇月には”ソク”を狙い、様々な犯罪者が集う。無法地帯である”フチ”に実邦は向かうが、そこで、大きな事件に巻き込まれていく・・。能力者たちの激しいバトル、それぞれがどんな思いでフチに向かい、ソクを目指すのか・・。SFファンタジー。
感想
この作品のスゴイところは、色々聴き慣れない言葉が出てくるのですが、そこについての説明があまりない。。それでもなんとなくわかるという表現力が恩田陸さんの無駄のない文章だなと思いました。また、下巻の9割を読み進めても、なかなか最終決戦まで行かないので、どうなるのかとワクワクしてたら、怒涛の巻き(笑)
ひと段落した後、人物がそれぞれどう歩むのかが気になりました。丸く収まるというよりは読者の想像に任せた感があります。
ただ、途中の戦闘描写はかなり激しく、かなり面白いので、是非読んでもらいたい一冊です!